疾患啓発綱領策定にあたり
疾患啓発活動に携わる者は、多くの悩みを抱えています。疾患啓発活動を行う際、どういったことに注意し、どう活動するかの指針がこれまで存在しておらず、あらゆる方面から情報を入手して試行錯誤しながら進めている現状が2020年2月〜4月に当研究会が実施した「疾患啓発活動実態調査」(43社から回答)で明らかになりました。当研究会では、疾患啓発綱領(案)を策定し、Webサイトでパブリックコメントを募集するとともに患者団体、業界団体、業界メディアからヒアリングを行って内容を修正し正式版を2020年7月開催の第18回定例会で発表いたしました。疾患啓発活動の基本原則となる6つの行動基準を綱領の中に定め、疾患啓発活動に携わる者が行動基準に沿った活動に努めるとともに迷った時の道標として利用し、公明正大な取り組みを行うことで、結果として患者さんの利益に繋がり、更に疾患啓発活動について社会からの理解が深まり、製薬企業の責務を果たす前向きで重要な取り組みとして認知されていくことを期待します。
2020年7月
疾患啓発(DTC)研究会
疾患啓発綱領策定委員会
疾患啓発綱領