◇◆ メディカルコールセンターの期待される役割 ◆◇
製品の適正使用推進のために多くの製薬企業で「くすり相談」の窓口を設置しています。今回、ティーペック株式会社の我妻誠一氏より、「コールセンターの基本知識とメディカルコールセンターの活用」をテーマに、DTCにおけるコールセンターの役割から成功ポイントまできめ細かにお話し頂きました。
同社が運営する「メディカルコールセンター」は、医師をはじめとする医療スタッフ(保健師・看護師・臨床心理士等)が常勤して、健康・医療等について相談に対応できるコールセンターで、24時間・年中無休で運営されています。月間7万件ほど相談を受けておられ、その利用度合の多い事に参加者は一様に驚いていました。
製薬会社は一般企業と異なり、医療にかかわる関係上、一般の方・患者さんに正しい疾患情報を適切に提供することが望まれます。そのため、DTC実施におけるコールセンター設置の注意点や具体的に高齢者の問い合わせ事例などを紹介・解説頂くことで、コールセンターの設計準備から実施まで、どのポイントが鍵になるか分かりやすくご説明頂きました。
また夜尿症におけるDTCとコールセンター設置による医療機関への受診行動がどう変化したなど実例を交えながらのご講演は、今後のコールセンターの開設を検討するにあたり、非常に参考になるものでした。